新型コロナウイルスの影響による公演中止。世間の風潮として『コロナで中止』がひとくくりにされているけど、細かく考えると各団体やイベントの内容によって、その理由は様々です。
今回の件を受け、改めて、自分たちの団体が持つ特性や脆弱な部分がわかった気がします。
- 有事が起こったときに十分な『対策』を講じられない
- 集客を知人友人に頼りすぎている
青点滅は超市民演劇です。青点滅という名前も勝手に名乗っているだけで、厳密にいうと責任の所在は曖昧です(個人、ワカバヤシヒロアキが責を負うつもりではいますが)。と言っても、動員数150人くらいの市民演劇なら、どこも皆似たようなものかもしれません。でも、これって結構危険な状態だなと、改めて思いました。
アーティストの東京事変が2/29にライブを開催して話題になってましたが、あそこまでの感染防止策を、うちのレベルでは講じられません。スタッフ(と言っても、知人や友人に声かけてるだけ)が足りないし、消毒液やマスクを十分に用意する資金力もありません。
これって結構マズイ状態で、今回は問題がたまたまコロナウイルスだっただけで、他の有事が起きたときにも同じことが言えます。主催として責任を果たせるか、対策を講じられるか。臨機応変、咄嗟の対応、お客さんとスタッフ、キャストを100%で守れるか。
性善説でイベントを行うのは危険。当たり前のことなんですが、再認識させられたいい機会でした。
また、集客について。
東京事変のライブは、楽しみにしている不特定多数のお客さんがいてチケットがソールドアウトになっていました。
もちろん、うちの公演も楽しみにしてくれていた人たちがたくさんいましたが、公演中止を決めた3/1の段階では、まだまだ席は余っていてチケットを売っていかなきゃいけない状態でしたので、出演者たちが知人や友人に声をかけて『ぜひ来てね!』と言わなきゃいけない状況でした。
これだけ、新型コロナウイルスで世間がざわついている中、知人や友人に『来てね』というのは、辛すぎます。
毎回、うちのチケットがソールドアウトになるのは公演の1~3日前。もし、早くに完売していて、集客告知をしなくていい状態だったら、すこしだけ考え方が違っていたと思います。
もちろん、公演を中止する大前提としての理由は、政府の『不要不急の外出は控えること』という要請があること。また、『新型コロナウイルスは密閉した空間で感染しやすい可能性がある』ということです。けれど、今回の件で団体としての色んな問題が浮き彫りになってくれたことは不幸中の幸いでした。
※チケット代の返金についても記載しています。