コントユニット青点滅の日誌

青点滅の主催、ワカバヤシが書くブログです

市民劇団なんだから公演のネタバレはむしろした方がいい

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ネタバレについて。

青点滅はネタバレを推奨しています。SNS等で衣装や設定はもちろんのこと、コントの内容によってはオチも事前に告知していいと思ってます。

だって、「コントユニット青点滅」なんて、世の中の誰も知らないから。得体の知れない団体の、得体の知れない演劇を観てもらおうと、わざわざチケットを有料で販売しているわけです。普通なら怖くて購入できるわけがない。足を運んでくれるわけがない。

人がたくさん集まる場所のオープンスペースでやるわけじゃないんです。小劇場(今回だとネオンホール)という閉ざされた空間の中で公演をやるんです。はっきり言って怪し過ぎる。なんの情報もなければ扉を開けるのも怖いはず。

それでも、出演者の友人は「あの人が出るなら」と観に来てくれたりします。正直言って、青点滅の公演を観に来る人なんて、関係者の友人や親族ばかりです。でも、それにしたって怪し過ぎる劇団の舞台はハードルが高い。

ならばせめて、公演の雰囲気を事前に伝えるくらいのことは、努力として積極的に行うべき。ネタバレすべき。というのが、青点滅の考え方です。

今回(2/24のやつね)の公演で披露する『カラフル戦隊』ってコントの衣装は、なるべく早い段階で揃え、出演者に着てもらって写真を撮りました。もちろん、宣伝的ネタバレのためです。衣装、派手だしね。

もちろん。肝心な部分は伏せて宣伝してますので、お越しになられる方はご安心を。


演出を名乗っているから「衣装」について相談されるが大抵困る

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衣装について聞かれます。演出がワカバヤシだから、みんな僕に聞くのでしょう。

医者の衣装なんて、白衣着てればなんでもいいと思うし、白衣の内側がどんなんだって別に大差ないです。テレビ番組のAD役の衣装とか、街にいる女性の衣装とか、正直なんだっていいです。なんだっていいというか、本当になんでもいいです。

でも、さすがに選んできてくれた出演者のことを思うと、「なんでもいい」という言葉はあまりに冷たすぎるので、「他の人と色が被らないようバランスを取りましょう」という、おおよそ演出とは言いがたい、雑な指示を出すようにしました。一年間、この一手のみで、衣装の相談への対応をかわしてきたのですが、最近ではそれも危うくなってきました。

ついに出演者から「たぶん、なんでもいいと思うんですけど、衣装これでいいですか?」と言われるようになったのです。まずい、ワカバヤシが衣装に関心がないってバレてる。

劇団の公演で集客する際、大事なのは人間としての「徳」だと思う

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メディアに露出してるわけでもない、有名でもない、実績もさほどない。ただの一般人の集まりが、150席を埋めるんです。使える武器は「徳」くらしいかない。


今回の公演(2/24の『BARETERU BARETERU』)に参加してくれてるメンバーは、半分くらいが僕より年上です。前回の公演(9/30『HIRAKINAORI』)にいたっては、ほとんどみんな年上でした。

最初、コントユニット青点滅を作ろうと思ったとき。もっと若い人とやるイメージでした。(なんの根拠もないのですが、勝手にそういうイメージを抱いておりました)趣味に全力を注ぐ系の人たちって、20代中頃から30代前半くらいというイメージが勝手にあったんでしょうか。いま思えば意味がわからないのですが。

うちに参加してくれている40代はみんな元気です。そして、皆さん「徳」を重ねている方ばかり。そういう方々を見ていると「徳」の大切さをしみじみと感じます。

県内の演劇事情にも少しずつ詳しくなってきまして。敢えて「女性だけで演劇チームを組んでいる方々」や、逆に「クールな衣装に身を包む男性演劇集団」なんていうのもあったりします。若い人たちばかりじゃありません。「大人な雰囲気を醸し出す劇団」もあったりして、皆さん、自劇団のブランド化、キャラクターとしてのファン獲得を見据えているんだと思われます。しっかり考えてるなぁ。

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そんな信州演劇界において、青点滅を一言で表すなら「徳」を積み重ねた40代がメインキャストに鎮座するコントユニットというのがしっくりくる。もちろん、ワカバヤシが脚本・演出してるっていうのも大きな骨子ではありますが、そんなのは外面的なものであって、中身を構成しているのは間違いなく「輝く40代男女」だと思うのです。

狙ったわけでなく、結果としてそういう方々が集まってくれて、40代の方々がすごく輝いている。これは僕にとっても、非常に大きな財産です。長野でコントやるって言って良かったと思ってます。

「徳」というのは、信用というか信頼というか期待というかそういう類のもの(ウルティマっていう激ムズRPGでも使われてたね)。青点滅の40代メンバーは、たくさん「徳」を積んでいらっしゃるから、その方が舞台に立つとなると、多くの仲間が観に来てくれます。シンプルに言うとお客さんを抱えてる。これ、すごいこと。

長い人生の中で(というと失礼かな?)、いろんな経験をいろんな場所で誠意を持って行ってきたからこそ、周りの人たちと良好な関係を築けている。だから「あの人が舞台に立つなら是非とも観に行こう!」と、周りが思ってくれているわけで。そういう大人になりたいと本気で思うようになりました。正直、みんなのことがうらやましいです。

しかも、このコント演劇に参加することで、またひとつ新たな「徳」を積み重ねようとしているのがすごい。ずるい。すごい。

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多くの人を集客するにはどうすればいいのかと考えたとき。市民演劇のレベルだと「徳」を積み重ねた人が出演するっていうのが非常に大切なんだと思います。言い換えれば、出演者はしっかり「徳」を積むべき。

公演のチラシを目にしたとしても、そこに書かれている出演者の名前、脚本や演出の名前なんて、市民劇団の場合、ほとんど知らないことの方が多いはず。だから、無作為に巻き散らすチラシって、実はあまり効果があると思えません(効果は無くはない。だからチラシも作ってる、でも費用対効果の問題)。そんなことより、出演者たちが、清く誠実に、そして活発に、日々の生活を送ることが何より大事です。

青点滅のメンバーは、日本舞踊をやっている人や、登山やランニングをしている人、伝統太鼓をやっている人など様々です。もちろんみんな、職場でも「徳」を積んでいるんでしょう。そんな、みんなの「徳」をお借りして、青点滅は毎度毎度、多くのチケットをさばいています。

僕はというと「ひとりが好き」ということにかまけて、ろくに「徳」を積まない人生を歩んできました。他人のことを、より他人として見るような生き方をしてきたので、まるで「徳」が溜まっている気がしません。かろうじて「長野ウラドオリ」というブログが少々人気になったものだから、ブログを好きでいてくれる方々に「WEB的な徳」が薄く積まれている程度です。

そんな僕も青点滅を始めてから「徳」を積めるような人間になろうと思いました。青点滅やって良かった。

www.aotenmetsu.com



初夏にも公演やろう

まだ第二回コントユニット青点滅単独公演の開催前ですが、初夏くらい(6月とか)に第三回やろうかなと画策しています。これまでとはガラっと変えた感じにするつもりです。まだまだ脳内で練ってる段階ですが。そのうち発表します。

コントの種のようなもの

スマホのメモです。

コントの案というか、種みたいなのを書いてます(今度の公演で採用したメモは省いてますが)。

この30倍くらいは種になるようなことを出さないといけないんですけどね。一個のコント考えるだけでも大変です。

2/24(日)『BARETERU BARETERU』

お待ちしています。

http://aotenmetsu.com/kouen

公演のタイトル

前回のタイトルが『HIRAKINAORI』。今回のタイトルが『BARETERU BARETERU 』。

どうやって決めてるかというと、ワカバヤシが公演日を決めるときに感じたインスピレーションです。

コントをやる以上、おもしろいこと、笑えること、滑稽なことをとにかくたくさん考えます。どういう状態、情景のときに滑稽と思えるかなと想像したとき、ピンと来た雰囲気を言葉にし、それをタイトルにしています。

1回目のときは人が開き直ってる状態って滑稽だなと思い、2回目のときはバレちゃった状態って滑稽だなと思いました。