コントユニット青点滅の日誌

青点滅の主催、ワカバヤシが書くブログです

ながの演劇ネットワークの寄り合いが開催されるようで、市民演劇で大事にしてることを整理してみた

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ながの演劇ネットワークというコミュニティが生まれようとしています。

 

https://wakachi.jimdofree.com/

 

わかち座という東信の劇団(の主催の黒岩さん)が、音頭をとって始めてくれていて、県内の演劇の輪を広げていこうという試みだそうです。

 

青点滅がやってるのは演劇じゃない!コントなんだ!って思った時期もあり、いまもその気持ちはあんまり変わらないんですが、関わる人たちに演劇人が多いこともあって、そうそう簡単に『青点滅』を演劇と切り離すのもよくない気がしてきました。

 

というか、そんなカテゴライズにこだわっていても何の意味もない。演劇だろうがお笑いだろうが演奏会だろうが、舞台を使ってやってるコンテンツなんだ!と。

 

そうそう。

 

僕は『舞台』という場所が好きで、自分の表現したいことをもっと舞台で披露したいと思っているし、もっと多くの人が長野県内の劇場に足を運んでくれたら嬉しい。劇場が市民に活用される町であってほしいと思っています。

 

長野の演劇ネットワークが構築され、舞台に関わる人たちのコミュニケーションが活発になれば、各々が抱える悩みや不安が解消されるかもしれないし、新しく良質なコンテンツが生まれるかもしれない。なんとなく横の繋がりがあるようで無い長野県の演劇コミュニティが広がればいいですね。素晴らしい取り組み、キッカケ作りだと思います。

 

ちなみに。僕が市民演劇において大事だと思ってることは以下の通り。

 

  • 視野を広く持ち
  • 普段の生活を精一杯がんばって
  • 練習も本番も楽しみつつ
  • お金を払って足を運んでくれてるお客さんを必ず満足させる

 

視野を広く持つというのは、冒頭に長々と書いた通り、演劇とかお笑いとか音楽とか変なカテゴリにとらわれないようにすること。世の中にあふれるエンターテイメント全部を見渡して、そのなかで自分達の立ち位置を確認するようにしてます。

 

普段の生活を精一杯がんばる。というのは、市民演劇ならではの重要性です。市民演劇には色んな人が関わります。お店を経営してる人やIT企業のサラリーマン、農家、教師、看護師などなど、言い出せばきりがないほど色んな人たちの集まりです。みんな、プロを目指してるわけじゃないので、ドラマや映画に出て売れたい!というハングリー精神こそありませんが、趣味集団だからこその強みもあります。「あの人が舞台に立つなら観に行ってみよう」と思ってもらえることが何より大事で、それは普段の生活で良好なコミュニティを築けているかどうかが重要です。

 

練習も本番も楽しむ!というのは当たり前の話で。舞台はそれなりに緊張するし、練習で落ち込む日があるかもしれないけど、練習場所に行きたくないと思ってしまうくらい追い込まれるなら辞めた方がいい。仲間に会うのが楽しいとか、理由はなんだって良いですが、売れるためにやってるわけじゃないんだから、楽しくやらなきゃ意味がありません。

 

お金を払って、足を運んでくれてるお客さんというのはものすごく尊い存在。そんな人たちを前にするんだから、テキトーなものは見せられないし、自分本意なものを見せるわけにもいきません。面白くなかったら、二度と来てもらえないし、青点滅のせいで市民演劇自体を嫌いになるかもしれないです。だから本番の前日まで『質』には冷静に向き合わないといけない。(と、そこまで考えていても、終わったらたくさん反省事項が挙がるので、痛々しいことこの上ない……)

 

長野県の演劇ネットワークという言葉を聞いて、改めて自分の中の、市民演劇への考えを整理してみました。