コントユニット青点滅の日誌

青点滅の主催、ワカバヤシが書くブログです

M-1グランプリ2019敗者復活戦の天竺鼠さんがサイコーでした

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M-1グランプリ2019の優勝はミルクボーイでした。

噂では3回戦で爆発していたというのを知っていたので、ずっとミルクボーイが気になっておりました。Youtubeにもネタがいくつも上がっていたのを見て、「オカンが思い出されへんものに対し、肯定と否定を繰り返すシステム」を作っていたのを知りました。いろんなパターンの漫才がYoutubeに上がっていたので、相当練って、一番良いやつをぶつけたんだろうなって思えました。優勝おめでとうございます。

ミルクボーイは、僕が少しだけお笑いやっていたときとほとんど同時期に結成したコンビで、ライブで2回くらい一緒になったような記憶があります。ですが、それ以来、あまり名前を聞かなくなっていたので、今回の優勝はちょっと感動してしまいました。


さて。


同日の昼に放送されいていた敗者復活戦。WEB投票を制して決勝に進んだのは和牛さんでしたが、天竺鼠さんの鬼気迫る漫才が決勝で見られなかったのが心残りです。

漫才の冒頭。登場した川原さんがを隣に置いて「場所とっといたで。知らんツッコミのやつが来たら困るからな」というツカミには、声出して笑いました。

ネタもネタになってないんだけど、それが天竺鼠さんワールド全開。それでも、4分間にきっちり凝縮させている感じが、この大会に懸けているという鬼気のようなものを感じました。(今までの天竺鼠さんって、時間を勿体なく配分させていて、それでもいいという感じがしていたんですけど、今回の敗者復活は違ったと思います)

「天竺鼠ですと言いたいところ、ぐっとこらえろ」

「よく考えると、(客席をさして)ここにいる全員の胃袋の中に、いろんな食べ物があると思うと気持ち悪いですよね」

「今日は僕は魚の目ん玉1つしか食べてないから」

「想像してください。いま僕の胃袋の中には魚の目ん玉1つだけが入ってます。だから、いま魚の目ん玉1つだけのエネルギーでこいつはいま喋っているんだと、思っていただいたら助かります」

「これが本当の助かり目ん玉」

「目ん玉助かりか、逆や。逆やからピンと来なかったんか」

序盤からこんな感じの漫才です。漫才というか、ほぼ会話にはなってないし、言ってることも支離滅裂。その変わらない天竺鼠さんの熱意に、スピリットを感じました。

僕は敗者復活組の中で一番面白いと思ったのですが、投票となると、やはりファン数の少なさがきつかったようです。ミルクボーイさんやかまいたちさんのしゃべくり漫才が大好きですが、僕は天竺鼠さんを決勝で見てみたかった。