コントユニット青点滅の日誌

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THE MANZAI 2019 で見た「インディアンス」の熱量

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恒例のTHE MANZAI マスターズが放送されました。

アンタッチャブルさんの10年ぶり復活新作漫才ということが話題になっていて、事前のPRから放送中のあおりも全部、アンタッチャブルさん一色だったように思います。「脱力タイムズ」の時は超超超超サプライズな演出だったのですが、THE MANZAIの舞台で柴田さんとザキヤマさんがセンターマイクに向かっていく姿、それを観るだけでお笑いファンとして純粋に嬉しい感情がぐんと込み上げてきました。

そんな中、霜降り明星の次に若手の「インディアンス」の漫才がとても面白かったので書き留めたいと思います。

インディアンスって?

インディアンスは大阪NSC31期。ボケの田淵さん(35歳)とツッコミの木村さん(31歳)のコンビです。年齢的に高校を出てすぐにお笑いの世界に入ったわけではなさそう。何やってたんでしょうね。

ここ2年くらい、若手を中心としたネタ番組でもよく露出するようになったインディアンス。田淵さんが達者でボケの手数も多く、枠にはまらない感じを演出してくるので、まるでザキヤマさんのようです。それに対して木村さんが、ストレートにツッコミを入れていくスタイル。テンション高めの正統派漫才という感じです。

 

インディアンスはプレマスターズ勝ち上がり組

今回の「THE MANZAI マスターズ 2019」では、事前にプレマスターズと題して12組の芸人が競うバトルが行われており、その観客投票で勝ち上がった2組が出場できるというシステムになっていました。

インディアンスとプラスマイナスが、その2組に選出され、THE MANZAI マスターズ 2019に出演しています。ネタはどちらもテンションが高い系の割と正統派に近い漫才です。観客投票だと、こういった2組が勝ち上がりやすいんでしょうか。

 

M-1 決勝に向けたインディアンス

さて。インディアンスは今年、初めてM-1グランプリの決勝に駒を進めています。THE MANZAIの収録がいつ行われたかわかりませんが、インディアンスはM-1に向けておもいっきりフルアクセルで調整してきているんだと思います。

THE MANZAIで見せたインディアンスのネタは、「おっさんみたいな子供が欲しい」という一見共感しづらい設定です。でも、その違和感を感じさせないように、設定を全部伝えるまでに小ボケを乱発させて、ゆっくりゆっくり(でも飽きさせず)設定説明を行なっていました。飛んだ設定を最速で伝えればボケられる尺をたくさん使えますが、設定が受け入れられなければ地獄の時間が待っているだけ。適当にやっているようで、インディアンスの漫才ってうまく構成されています。

ちなみにインディアンスは、センターマイクについてから最後のセリフを言うまでほぼきっかり4分でした。(プラスマイナスは3分35秒くらい)M-1決勝のネタ時間(4分)を睨んでのことでしょう。さすがにTHE MANZAIのネタをそのままM-1決勝の1本目に披露することはないと思いますが、少なくともネタ候補の1つであることは確か。

 

ツッコミの木村さんの笑顔がいい

あとあんまりネタと関係ないですが、木村さんが結構、漫才中に笑ってる感じが良いです。ひと昔前なら、なにを相方のボケで笑ってんねんと言われてしまいそうですが、ここ最近のお笑いは二人が仲良く見えることがプラスになる時代なので、木村さんがボケを突き放してないように感じるのが好感持てますね。

THE MANZAIを見たことで、インディアンスの熱量を感じてしまいました。M-1が楽しみです。