上田市の「銭湯」で演劇やってました。銭湯で演劇というだけで、かなりエモーショナルです。いいなぁ、上田。
題目は『静かな夜と私』。「わかち座」の作品です。
上田街中演劇祭で、ずいぶん前から銭湯・竹の湯を使った演劇の募集がかかっていて、僕も名乗りをあげようとしていました(結局いろいろあって手を挙げませんでしたが……)。番台や脱衣所が残っていて、男女に分かれた浴室も壁が天井まで届いてないからお互いの声は筒抜けという、ザ・昔ながらの銭湯です。僕がやるなら、二人芝居にして、男湯側と女湯側に分かれ、お客さんもどっち側で観るか選べる仕組みにしようと思っておりました。
実際に銭湯で行われている演劇を観ていると、自分でも作りたくなります。
さて。『静かな夜と私』ですが、ダンスと朗読が交互にやってくる、メッセージ性がガンガンとやってくる演劇でした。メッセージ性というか、もはや提唱、警鐘だったような気がします。対してダンスは、体のいろんなところがクネクネと動く、ちょっと奇妙なものでした。
会場(銭湯)の外から、鳥の鳴き声がしていて、それも良い効果を生んでいたように思います。寒さを懸念して置かれていたストーブが、時折、プホーポコポコと音を立てていたのですが、それもなんだか演劇の一つのように感じました。
アートな演劇は、まだまだ不勉強で奥の深い世界だなぁと痛感。いつか銭湯で演劇やってみたいなと強く思いました。