コントユニット青点滅の日誌

青点滅の主催、ワカバヤシが書くブログです

第3回単独公演「勇敢な台無し」はこんなお話です

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カバヤシです。

ずっと、お笑い芸人さんの単独ライブにしか関わったことがなかったので、フライヤーや告知の中で、「今回の公演はこんなコントをやります」とインフォメーションする習慣がありませんでした。お笑い芸人さんの単独ライブは、その芸人さんの「名前」でお客さんを集めています。決して、ストーリーでお客さんを呼び込んでいるわけじゃない。むしろネタバレしないことが正義だった。

しかし。

青点滅は、その名前だけでお客さんを呼べるわけもなく、どんなコントをやるのか事前にわからなければ怖くてチケットを買えるわけがないと、思う人も多いはず。

ということで。

今回お送りするコント7本の内容を少しじっくり目に書いていこうと思います。事前に情報を入れたくない人は、どうぞブラウザを閉じてください。



今回のコントは7本。オムニバス形式でお届けします。

これまでは、コントとコントの間には事前に収録しておいたラジオみたいな音声だけのコントを流していたのですが、今回はそれをせず、合間のコントも舞台上で展開します。なので、実質12本くらいあるようなもの。結構、盛りだくさんだ。

 

 

①名探偵綾小路シュン

【出演】ミスター / タカハシサツキ / 黒岩力也 / いまいちくん / 小松春菜  
屋敷で起こった殺人事件。名探偵が、容疑者たちをリビングに集め、推理を披露します。が、その推理があまりに曖昧。断定しているようで、まったく断定していない。なのに名探偵はなぜか自信満々。まわりが呆れているのを気にすることもなく、堂々と珍推理を展開する。まさに「迷探偵」を体現したようなコント。ちなみに最後は……。


②冥土の土産

【出演】ゆうた / 佐藤健一 / ワカバヤヒロアキ
ある極道の事務所で事件は起こります。敵の組の若頭、竜次が拳銃を突きつけながらやってくるのです。逃げる術を失ってしまった主人公、アニキ。「冥土の土産にすべてを教えてやろう」と言われ、恐る恐る、耳を傾けます。……でも、その冥土の土産がなんだか不可解。不可解というか、とっても複雑。話をしている竜次も混乱。しかし竜次は竜次で、冥土の土産をしっかり話さなければと焦りに焦る。極道の事務所ならではの緊迫感から一転、コミカルでハートフルな空気が展開される、そんなコントです。

③初デート

【出演】小松春菜 / 佐藤健一 / ほか
ある婚活パーティで出会った男女。初めてのデートを終えて、なんだかいいムード。しかし二人に悲劇が起こります。突然、「雨」が降ってきてしまったのです。「雨」によってムードを壊されてしまう若き男女たち。「雨さえ降らなければ……」いや、逆に言えば「雨が降ったから?」。雨がもたらす二人の恋物語をどうぞ、見守ってください。

④魂の契約

【出演】松本オブ・ザ・デッド / ミスター / タカハシサツキ / いまいちくん
先輩のいじめに苦しむ一人の男。男の前に、突然「死神」が現れた。死神は、男に語りかける「魂の契約をすればお前を守ってやる」と。男は、死神に魂を売ってしまうのか、はたまた死神の誘いを断るのか。困惑していると、そこへ「魔女」がやってくる。死神よりはるかに優秀な魔女。……そう、男は知ってしまう、死神と契約するより魔女と契約した方が得だということを。魔女の登場により、圧倒的劣勢に立たされた死神だが、「ある一言」を告げることで立場が逆転する。死神の一言によって、男はさらに悩んでしまうのだった。魔女か死神か、男が選ぶのはどっちだ……と、さらに新たな人物が男の元に現れる。そこから事態は急展開を迎える。


⑤天才カメラマン遠藤

【出演】黒岩力也  / 小松春菜
ドキュメントカメラマンとして名高い遠藤進一郎。遠藤は、雑誌の取材を受けていた。ダンディな口調でインタビューに答える遠藤。どこからどう見ても、遠藤は、渋くてカッコいい天才カメラマンだった。ある一点を除いては……。もちろん、遠藤の異変を女性インタビュアーは見逃さなかった。

 

⑥最期の願い

【出演】ゆうた / 佐藤健一 / ワカバヤヒロアキ
極道に生きる男、アニキはまだ生きていた。しかし、敵は再びやってくる。怒号をあげながら現れた若頭。もちろん、目的はアニキを殺すため。逃げ場を失ったアニキ、敵から「最期にやり残したことはないか」と聞かれると、意外な「願い」を口にする。

⑦リゾート開発

【出演】佐藤健一 / ミスター / タカハシサツキ / 小松春菜 / ゆうた
舞台は南の島の古い食堂。東京からやってきたビジネスマン、小林は、食堂を買い取るための契約書を結ぼうとしていた。いかにも人の良さそうな、食堂の大将と女将。食堂を取り壊し、大型リゾートホテルを建設するのが小林の目的だ。……しかし、小林はずっと怒りと戸惑いを感じていた。「ぬるい、ぬるすぎる。どうして大将と女将は、この契約を快諾しているのだ」。 南の島にリゾートホテルを建てるとなれば、島の住民から猛反対を食らうのが定番のはず。そう、小林はこのビジネスを通じて「激しい争い」がしたかったのだ。そしてついに契約のとき、小林の怒りはピークに達する。「あなたたち、何やってるんですか! このままだと契約しちゃうじゃないですか!」あっけにとられ、意味が理解できない大将と女将。小林のねじまがった思いと島の人々の思いが、絶妙に交差する、今回の公演の中で最長コントを最後にお届けします。



そこまでネタバレはしていないので、これを読んでも十分楽しめると思います。ぜひ会場にお越しください。