コントユニット青点滅の日誌

青点滅の主催、ワカバヤシが書くブログです

青点滅が演劇人と言われてしまうのは恐縮です……っていうか否定しようと思います

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日本劇作家協会が主催のイベントが上田で開かれるそうです。

「まち」「まなび」「つながり」を三本の柱にして開催する上田大会。メイン会場をサントミューゼを中心に、上田の街なかにある「犀の角」や「上田映劇」などのサテライト会場を加え、フォーラムやワークショップ、講演、上演企画などを展開していきます。街と劇場や様々な場所に、全国の劇作家、長野の演劇人、上田市民、全国の演劇に関心を持つ人々が集います。

jpac2019-ueda.org

 

劇作家協会と言えば、青点滅のコントにも出てもらっている黒岩力也さん。黒岩さんは、かつてカナリア』という作品で第9回劇作家協会新人戯曲賞を受賞しています。それ以来、劇作家協会に加盟しているそうです。

なので、劇作家大会は、青点滅にとっても、そう遠くない世界です。


ですが。


青点滅の主催、ワカバヤシとしては、どうしても「演劇」というカテゴリに違和感を感じてしまいます。「演劇」って何だろう。

もちろん、青点滅を説明する際、便宜上「コント演劇」と称することはあります。でも、演劇人だとか、演劇界とか、そういうものと青点滅ってどうも結びつかないのです。(結びつけたくないという気持ちもある)


正直なところ、上田市で開催される劇作家大会よりもキングオブコント2019の準々決勝の方が気になるし、ラバーガールさんはどんなネタやるんだろうとか、コロチキは優勝後の挑戦ということでどんな気持ちなんだろうとか、ダークホースは誰がいるんだろうとか、そういうことの方が僕自身の気持ちがワクワクします。

今までと違う価値観を見せて圧倒的準優勝に輝いた「にゃんこスター」とかね、そういうの出てくると血走るんです。2018年で言えば、チョコプラの失速があったとはいえ、ハナコの岡部くんの演技とか、もう心が奪われる思いだったんですよ。


そう、青点滅の根っこはやっぱり「お笑い」なんです。コメディ演劇というジャンルもあるよとか、コメディ要素をふんだんに取り入れている演劇もいっぱいあるよとか、そういう意見もあるんでしょうけれど。いわゆる「演劇」って、メッセージ性とか哲学じみたものを落としどころにしがちです。そこが僕としては乗り切れない部分。三谷幸喜さんの脚本はとても面白いし、笑う部分も多々ありますが、最後はいい話として結ばれているので、コントって言えるかというとそうではないと思う。

すべての要素をそぎ落とし、笑わせることだけに集約させた「コント」。お笑い芸人さんが作る「コント」に強い憧れがあるので、青点滅もそうありたいと思います。


別にコントだろうが、演劇だろうが、そんな定義にこだわらなくてもいいじゃないかと思われそうですが、演劇の人たちって、「演劇ネットワーク」を作りたがっているのかなぁと感じることが最近ありまして。なんとなく、そういった「演劇ネットワーク(電撃ネットワークみたいだ)」からは外れた存在でありたいなと思いました。むしろ、その方がブランディングできるんじゃないかと。